ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

それから……。


「高柳さん。
先生に電話をしてくれて、本当にありがとうございました。
おかげで、ものすごく助かりました」


後部座席のドアを閉め、運転席に乗り込んだ高柳さんに向かって、あたしは頭を深々と下げた。


すると高柳さんは……。


「それは、ようございました。
お役に立てたようで、私もうれしく存じます」


あたしに向かって頭を下げて、それから思わぬ言葉を口にした。