「そういう事情なので……。
今日は、帰らせてもらうね」


言いにくそうに……でも、きっぱりと言って……。


あたしは急いで、繭ちゃん達に背を向けた。


「バ……バイバイ」


それに対して、繭ちゃん達も……。


「バイバイ、心優ちゃん」


先生がまだそばにいるからか、にこやかな笑顔で、あたしに手を振った。


……よ……よかった、よかった、よかった!!


こ……怖かった、怖かった、怖かった!!