ムスッとした、無愛想な男の子と目が合った。
ボサボサの髪に、大きな黒縁メガネ。
ひとり離れて、不機嫌そうに、木に寄りかかっている。
あの人が……一輝くん?
首を傾げて考えていると……。
「こう……様……」
楓ちゃんの、心細そうな……ポツンと小さい声が聞こえた。
そこでいったん歩みを止めて……。
「おまえも、俺の大事なダチだ。
信頼してるぞ? 楓!!」
ガシガシッと楓ちゃんの頭を撫でてから、五十嵐くんはあたしに視線を向けた。
「基本的には、俺が、おまえのそばにいて守ってやる。
でも、それが難しいとき……。
心優、おまえ、こいつらを頼れ」
「えっ……。
でも……」
ボサボサの髪に、大きな黒縁メガネ。
ひとり離れて、不機嫌そうに、木に寄りかかっている。
あの人が……一輝くん?
首を傾げて考えていると……。
「こう……様……」
楓ちゃんの、心細そうな……ポツンと小さい声が聞こえた。
そこでいったん歩みを止めて……。
「おまえも、俺の大事なダチだ。
信頼してるぞ? 楓!!」
ガシガシッと楓ちゃんの頭を撫でてから、五十嵐くんはあたしに視線を向けた。
「基本的には、俺が、おまえのそばにいて守ってやる。
でも、それが難しいとき……。
心優、おまえ、こいつらを頼れ」
「えっ……。
でも……」

