ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

「おまえも知っての通り、親父から、おまえを守るように頼まれた。
期間は2日。
今日と来週の合同授業だ」


「…………」


「でも、いくら2日とはいっても。
俺ひとりで、おまえに何かあったら、シャレにならねぇ」


「…………」


「そこで、こいつらにも、頼むことにした」


五十嵐くんは親指を立て、チラッと後ろを振り向き、微笑んだ。


「“陽飛”“玲央”“愛斗”“楓”
それから……“一輝”。
俺がもっとも信頼する……ダチだ」


「…………」


……え? “一輝”って誰!?


まだ……紹介されてないよね?


キョトキョト周りを見渡すと……。