ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

いつもでは考えられないほどゆっくりと、あたしの隣に来るのんちゃん。


もぉ!
やっと来た!!


ほら、行くよ!?


いつもなら考えられないセリフを心の中で言って、一歩足を踏み出すと……。


のんちゃんは、あたしの手からバッグをとりあげた。


そして、あろうことか……。


「心優。
背中のリボン、結びなおして~」


のんちゃんは、ニヤッと笑って、あたしに背中を見せた。