ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

今日は当たり前だけど……。


エントランスに、五十嵐くんはいない。


その事実に……少し落ち込んでしまったけど。


あたしは、リボンをギュッと握りしめて、折れそうになる心を奮い立たせた。


大丈夫。


ダンスホールに行けば……。


五十嵐くん……待っていてくれる……から。


最悪……。


あのとき言ったことを……五十嵐くんが忘れていても……思い出してもらえばいい。