ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

「ほらほら、必要以上に、ベタベタしない。
この件に関して、煌様がなんて言ったか知らないけど。
心優ちゃんは、煌様の半径2メートル以内には、近づいちゃダメだから!!」


楓ちゃんは、鼻息も荒く、あたしの目の前に、ビシッとひとさし指を突きつけた。


「わかった!?」


「……え……。
あの……」


あたし……。


もしかして……。


公衆の面前で……というか、こんなに大勢集まった桜花生の前で……怒られてる!?