「へぇ~。 なるほど~。 煌とそんなことがあったんだ~」 のんちゃんの部屋で、向かい合わせに座った、まっ赤なソファ。 のんちゃんはその上でひざを抱えて、お抱えパティシエが作った力作スイーツ……のんちゃん用オリジナルクッキーを、バリバリと頬張った。 のんちゃんの食べ方が豪快なせいで、クッキーのかけらがパラパラ落ちる。 でも、そんなことは気にせず、のんちゃんは両手に4~5枚持ったクッキーを、次々と口に押し込んだ。