キュキュッとした音が遠ざかるのを確認してから、お布団をゆっくりとさげて……。


あたしは、目でのんちゃんに合図した。


“ありがとう”


それに対してのんちゃんは、親指をクイッとつきたて……。


それから、こそこそっと小さな声で囁いた。


「心優。
今日、これから家に来なよ。
煌のことも含めて、全部教えて。
あたし、力になるからさ」