「ごめんね。
あたし……。
心優のこと、守れなかった」


唇を噛みしめて、のんちゃんは悲しそうな顔をした。


「のんちゃんのせいじゃないよ。
むしろ、こんなの……。
あたしのせい。
それなのに……。
のんちゃんを巻き込んじゃって……。
痛い思いをさせちゃって……ごめんね……」


体をのんちゃんの方に向けて、両手を顔の前で合わせて、のんちゃんに謝る。


「それから……。
この前は……感じ悪い態度をとって……ごめんね……。
それなのに……すぐに謝ることもしないで……。
本当に……ごめんなさい……」