ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

「バッカじゃない!?」


杏ちゃんは、ズンズン、あたし目がけて突進してきた。


そして、あたしの隣でピタッと止まり……。


「アンタなんかと、一緒にがんばるわけ、ないでしょ!?
あたしを誰だと思ってんの!?」


杏ちゃんは右手を振り上げ、あたしのみぞおちあたりを、グーに握ったこぶしで殴った。


「……ぅ゛っ……」


あまりの痛さに、体がふたつに折れ曲がる。