ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

「…………」


ムッとした顔で、スカートについた埃を払って、立ち上がり……。


無言のまま、あたしをギッと睨む杏ちゃん。


その眼力は、ものすごくて……。


あたしは、一瞬、告白したことを後悔しそうになったけど。


それでもあたしは、がんばって、次の言葉を絞り出した。


「だから……。
杏ちゃんの恋に、協力はできないけど……。
でも、一緒に、がんばろう?」


「…………」