ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

「へぇ~。
じゃあ、オレも、立候補しようかな。
来週には、フリーになる予定だし」


今度は、反対隣の愛斗くんに、優しい笑顔で顔をのぞきこまれた。


「極度の男ギライの子って、初めて見るし。
手なずけてみたいしね~」


「あ……。
はは……」


「そうだ。
番号教えてよ。
電話するし」


「あ……。
電話は……」


「なら、アドレスでもいいよ。
心優ちゃんに、最初から電話はハードルが高いだろうし」