「でも、絶対に!!
心優ちゃんを煌様の隣には、座らせないから!!」


鼻息荒く息巻いたのが、楓ちゃん。


そして……みんなの前では、不愛想プラス無口を貫いているかずくんが、口を開かないのは別として……。


五十嵐くんがなにも言ってくれないことは……あたしにとって、ものすごくショックなことだった。


でも、ひとりだけ別方向に行くわけではなく、五十嵐くんはみんなと同じ方向に足を向けた。


気になるのは……あたしから離れていることだけど……。