ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

なに? なに? なに?


いったい、なにが、起こったの!?


丸まっていた姿勢を崩し、恐る恐る顔をあげると……。


「手間をかけさせるな、青柳心優」


そこにあったのは……。


どんなに素敵な朝も、確実にブルーにさせるような、神経質な玲央くんの顔。


「準備が面倒だというなら、そのままの格好で連れて行くが?」


パジャマのあたしを前にしても、顔色ひとつ変えることなく、あたしの腕をスッと掴む。