ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

弥生さんのノックを無視して……さっきよりも深く深く、タオルケットの中にもぐった。


それから、お腹の痛い演技をするため、うーうー唸っていると……。


「わかりやすすぎる仮病は、このくらいにして。
早く準備に取り掛かれ」


弥生さんのものとは全く違った男の声と……。


「……っ!?」


タオルケットをバサッとはぎとる手が、落ちてきた。


「……え? え? え――っ!?」