それ以外は……記憶ないし……。


眉をしかめ、首を横に傾げると……。


「いい加減、覚えろ」


そんな文字と……あたしの手首に、不愛想くんの割としっかりした手が降ってきた。


「は……わわわ!?」


急に手首を掴まれて驚くあたしを完全無視して……。


不愛想くんは、そのままあたしのスプーンを口に突っ込んだ。


「な……な……なにするの――っ!?」


「これで思い出したか?
アホんだら!!」