のんちゃんは、昨日の……あたしと五十嵐くんの気まずい空気のことなんか、なにも知らないといった様子で、のん気に満面の笑みで話し続けた。


「あっ、心優。
もしかして~。
煌と……。
あんなことや、こんなこと……。
教室では言えないようなこと、たくさんしちゃったとか~!?」


ぷぷぷっ……。


お財布を持った手を口にあてて、目を三日月みたいに細くして、ニヤニヤ笑うのんちゃん。


でも、あたしは……。