ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

こんなところも、すごくカッコよくて、すごく素敵。


五十嵐くんは……あたしにないものを、たくさん持ってる。


だから……“好き”


もう一度はっきり、自分の気持ちを認識したとき……。


「それなのに……。
悪かったな」


苦しそうにあたしから瞳を逸らして、五十嵐くんはソファから立ち上がった。


「おまえを、泣かせるほど、苦しめた」


「……え?」