ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

「心優の話っていうのは……。
俺のとった行動が、迷惑だっていう話なのか?」


五十嵐くんは、顔を歪ませ……それから、ソファの下に落ちた紙を拾い上げた。


「なんだ? これ」


そう言う、五十嵐くんの顔が怖い。


なんだろ……?


あたし、紙なんか落とした記憶は……。


そう思ったあたしの目の前に、五十嵐くんは小さな紙を突きつけた。


「天下のお嬢様学校、桜花の生徒は、こんなことして楽しんでるんだ?」