ヤンキー王子とラブレッスン②【完】

「今朝、俺のダチを紹介したのが、そんなに……。
泣くほど、イヤなことだったのか?」


ふるふるふる……。


あたしが首を横に振っているのに、五十嵐くんは、こう続けた。


「ボディガードっつって、みんなが……。
男がぞろぞろ、おまえのそばにいたのが、気に入らなかったのか?」


「ち……ちがっ……」


「それとも……。
俺と一緒にいるのは、泣くほどイヤなことなのか?」


「ちがっ……」