眩しいって位の光を、明一杯、身体中に浴びる。
やっと。
やっと私、高校生になれたんだっ。
遅刻する、なんて慌ててた事は、高校入学への期待で何処かに飛び去っていて。
私の頭を大きく閉めていたのは、今日からの輝かしい高校生活の未来図だった。
楽しみ、楽しみっ。
始めて着たシワ一つ無い、紺のブレザーに赤チェックのスカート。
中学三年間で、腰ちょい手前まで伸びた長い髪も、校則のキツかった中学校のように結ぶ事もない。
これぞ、私の待ち望んでた女子高校生なんだっ。
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