ガチャ ただいまも言わずに家につく 奥の部屋から聞こえる母親の笑い声と 低い声の男 また居るんだ 関係ないんだけど ドアが開き 男が出てくる 「あれ? 奏子ちゃん?」 「あ、はい… お母さんの?」 続くように母親 「あーおかえり奏子!」 私の目の前で男と腕を組む 「ご飯は?お腹減ってる?」 「いらない 外で食べてきたから」 階段を上がり 部屋に入る なんだか分からない胸のモヤモヤを抱えながら とりあえずベッドに横たわる