「この前のテスト、平均点以下の54点だったし…やっぱ頭の良い中学なんか行かせなきゃ良かったわね…。」
ど…どーしよ…!!
嘘ついてたのバレた…
「だらだらしてないでテストの準備早めに始めないと!!」
お母さんは又、ハァーと深いため息をついた。
私は腹が立った。
だって…………
「何でテストの点言いふらすのよ!!お母さんのバカ!!私には私のやり方があるの。ほっといて!!」
私は思わずその場を飛び出した。
だけど、玄関まで来て王子に腕を掴まれた。
「何で嘘ついてたの?」
「あれね、失敗したのはやる気なかっただけ…」
「姫…変わったな…。」
イラッ!!
「何よ!!元々頭が良いあんたなんかに私の気持ちなんか分かる訳ないじゃん!!もう放っといて!!」
―――ガタンッ…
私は思わず王子の手を振り払って
玄関のドアを閉めてしまった。
駄目だ…私、もう知らない。