「なんで止めるの!!あれ見て王子は何にも思わないの!?」


「でも…邪魔したら…」


「あんなの王子を裏切ってるのと同じじゃない!!」


「え…?」


「あんたはあの子が喜んでくれたって嬉しそうだったのにあの子の告白が嘘だったらあんたが嘘つかれたってことじゃない!!」


「姫…姫の機嫌が悪かったのって…俺のため!?」


「そんなの当たり前じゃ…。」


だ…ダメだ…気持ち溢れ出ちゃった。


「良かった…。」


王子が困った顔をした。


「え…?」


「俺、姫に嫌われたんじゃないんだ。」


私、王子の事不安にさせてたんだ…


「王子ごめ…」


「でも姫の言ってるのってどういう事!?」


「へ…?」


目が点になった。

意味わかんないのは私の方だよ…?


「あ…王子!!見てたの////」


壁からひょこっと女の子が顔を出した。


「あっ…見つかったか…。」


「え…?え…?ちょっとねぇなんでそんな普通なの!?」