「まぁ普通そうだけど…。」


あれは王子への手紙で私になんて関係なくて

でも…私は放っておけなくて…


「結局王子を追いかけてきちゃった…。だって心配だもん…」


笑い声がする教室をそおっと覗きこんだ。


中には女の子と王子がいて…

二人で笑いあってた…


これは断ったって雰囲気じゃない…よね…?


私はロッカーに戻った。ヤバイ…泣きそう…。


「ごめん…姫お待たせ!!あの子喜んでたし良かった(笑)」


「そう…なんだ。ねぇ…王子はあの手紙がどういう事か分かってるの…。」


「うん。」


私は王子が好き…


いつのまにか芽生えたこの気持ちだけど、

だからってわたしが王子を独り占めできる

わけじゃないんだね…。


「そっか…。」


「あっ…そうだ!!姫ジュースは…?」


「今日はいいや…」


「なんで!?さっきと態度違うし…」


「気分じゃないの。」


「へ…変な奴!!」


私は王子の方に振り返った…。


「え…?」


だって…だってね…さみしいんだよ。

私、さみしい…。


この気持ちに気づいて…。