「……ってそんなことあってたまるか~っ!!」


―――ガバッ…


布団を捲った。


「ほら、見てみな…やっぱり夢だ…アハハ…。」


私寝てたじゃん!!


「アハハ…。じゃねーよ!!」


「げっ…!?王子!!」


なぜ私の家に…?


「お前の母さんに頼まれたんだよ!!姫、朝起きね~からって。」


ハッ…!


「なんで!?なんで今思ったこと分かったの!?」


「顔見てたらなんとなく…。」


や…やっぱり……コイツ、エスパー!?


「かっ…母さんは!?」


「お前聞いてないの!?今日は朝早くから出勤だってさ~っ!!」


「く…くそぅ…母さんめっ!!」


王子がいれば大丈夫だと!?ふっ…甘いな…。


「甘いのはお前だ…。もうこれ以上待ってたら遅刻するから俺、先いくわ。」


「えええええっ!!」


「それじゃあ頑張れよ。」


く…くそぅっ!!