「でも…拓也先輩、倍率高すぎるし…。」


「初めから諦めるなんて姫らしくない!!絶対に一緒に頑張ろうね~!!」



………何て言われましても………ねぇ……?


私は『うん』と言わざる終えなかった。



「あー無理無理無理っ!」


私はそんなことを言いながらも

家へと向かってとぼとぼ歩く。


この道は相変わらず変わらない。

危ない狭い人通りが少ない道。


「愛瑠って案外積極的…。」


私はこう見えて恋には消極的ですから(笑)


「あ、でも今日は良い物手に入れちゃったな!」


テストが余裕になるのか~!!

ニタァ~…*・*


私は自分が良い点を取ることを

想像して思わずよだれが出た(笑)


すると………


「なぁにニヤニヤしてんだよ!?姫?」


と後ろから私の背中を押す誰か…


私は思わず振り返った。するとそこには…


「○△□◇☆×*?………!?」


声にならなかった。王子がクスッと笑っていた。

まさかの帰りに会うなんて…最悪……。


「なぁに言ってんだ!?」


「なっ…何でもないわよ!!」


「あっそう。お前んちの母ちゃんうちに来てるけど上がってくか?」


うーん…。

まぁ愛瑠の為のリサーチになるなら…行くか!!


「仕方ない。このピンフリ姫が行ってやるんだから感謝しなさいよ!!」


「うわ…。バリバリ上から!!(笑)」