だ…駄目だ…。


「はぁ~…。」


緊張しすぎる…。

いつからか王子の事、どんどん気になってる…。

キスだって嫌じゃなかった…。


「私ってちょろいかな…。」


そんな事呟いてた時、


――――プルルルル!!


携帯が部屋に鳴り響く。

私はハッとして携帯を開けた。


「あれ…何で王子が?」


あいつから電話なんて今まで一度もかかって

きたことなかったのに!


とりあえず電話に出た。


「もっ…もしもし…。」


『あぁ…もしもし?姫。もうすぐテストだし…最後の勉強の確認しとかないか?』


な…やっぱり声聞くだけで緊張しすぎるとか

悔しい……。だけど………


「…やる…。」


私がどれだけ頑張ったのか

王子に見せつけてやる!!


「フフフフ……。」


『お…おい?姫?』


「あっ…ごめん!!」


つい、ニヤけが声にまで出ててしまった。


『それじゃあ来いよな!!』


「了解です!!」