「来ないでっ…!!」
助けて!!愛瑠は固まって何も言わない。
これは本当にヤバい…。
―――ガタンっ…!!
愛瑠の机が倒れた音がした。
その瞬間日向くんが私から離れて振り返る。
するとそこに立ってたのは…
「てめぇ…。いい加減にしろ…。」
本気でキレてる王子だった。
「何で君に命令されないといけないんだ!?」
「姫が嫌がってんの分かんねーの!!好きな女に嫌なことすんの?」
「そうでもしなきゃ、こっち見ないだろう?」
「……なめてんの!?」
や…ヤバい…。王子がマジだ…。
こんな怒ったところ幼馴染みの
私でも見たことない。
「別に~…!」
ニタァと笑う日向くん。
王子は日向くんに殴りかかろうとした。
しかし…
「やめてっ~!!」
日向くんをかばった愛瑠をみて
王子がギリギリで手を止めた。


