「えーっ♪私は先輩にあげるの!!」


「先輩に…?やめといたら!?」


「なんで…?」


「同い年のが良い。教室でも会えるからさ!!」


な…嘘でしょ…ここまで食い付くとは…。

日向くんが質問を繰り返す。


「じゃあさ、梨音ちゃんは王子って呼ばれてたやつの事好きじゃないの!?」


「そ…そんなの当たり前でしょ!!私は拓也先輩が好きなのっ!!」


って……なんでむきになってるの…?

愛瑠も不思議そうに私を見た。


「ふーん…そうなんだ。それじゃあ彼は敵にならないと!」


ニヤリと嫌な笑みを浮かべる日向くん。


「あのぉ…?日向くん!?」


「じゃあごめんだけどさ~…」


日向くんの顔が近づいてくる。

何っ!?何なの!!

私の顔が日向くんの手に捕まった。

そして……


私はキスされそうになる。