昼休み、私と愛瑠はいつものように愛瑠の席で

お弁当を食べていた。


すると―――…


「梨音ちゃん!!」


後ろから声がした。

私を梨音ちゃんなんて呼ぶ人はいない。


誰だろう…?

振り返ってみると、


「あっ…日向くん!?」


日向くんが私達の後ろに立っていた。

なんか今日1日でよく話かけられるなぁ…。


「ごめん。ウチらいつも二人で食べてるから男子のとこ入れてもらったら!?」


少しきつい口調で話す愛瑠。私も続けて、


「そうだよ!!女なんかと話すより男の子と話たほうがいいよ!!」


と言って作った笑顔がひきつったのが自分でも分かった。


「そ…そんなぁ…。俺、今日初日で喋れるの梨音ちゃんだけなんだ…」


日向くんは寂しそうに言う。うぅ…困ったな…。


「愛瑠、どうにかしてよ~…。」


私は愛瑠にこそっと耳打ちした。

すると………