「絶対あんたのが良い奴に決まってるから。」


少し嫌そうに日向を見る姫。


「それ、理由になってない。」


「私、知ってるんだから…。」


「朝は俺を疑ってたくせに?」


「私があんたを疑う訳無いでしょ!!長年一緒にいた仲だしあんたの事はよく分かってるよ!!」


「ふーん…。」


何だかそう言われて少し照れくさくなった。


「じゃあ日向の席は…よしそこだ…っておい!!日向!!」


先生の言葉を無視していきなり歩き始めた

転校生。


「なんなんだ!!」


「どこいくんだよ!?」



―――ガタンっ…


俺は驚いた。


何故か転校生は姫の隣の空いてる席に座った。


俺は姫の方を見た。

すると姫が転校生の方を見ていた。


「あっ…俺は日向 淳♪*よろしく。名前なんていうの!?」


「えと…私は姫野 梨音です。」


日向は俺の方を見てニヤッと笑った。