きっとクラスの奴らも自分の目を疑ったに
違いない。
「日向は親御さんの都合で今の時期に来ることになった。皆仲良くするように!!」
いや、待てよ…。
仲良くするもこうも…訳が分からねぇ…。
てか、もはや皆、先生の話なんか聞く耳、
もってねぇ。かなり混乱してるんだ。
「王子、私が見たのあの子だ…。」
戸田が怖い顔をした。
「俺もだよ…。あいつだ。」
大輔も同じように言う。
「うん…。」
回りにざわつきが無くなる様子はない。
「ちょい王子!隣並んで!!」
「頼むって!!」
「絶対、無理。」
そう言い切った俺は隣の姫の方を見た。
姫は驚きを隠せない様子だった。
さっきから一言も発してない。
でも、
「王子…。私、絶対あんたとあの男の子を間違えない自信があるわ。」
なんてボーッとした顔して言ってくる姫。
「……なんで?」


