「ひどっ!!先生冷たっ…。」


絡みづらい大輔を無視して話を進める先生。


「今日はこの時期珍しい転校生が来ている」


そう言って先生は出席名簿をパラパラとめくる


『転校生』という先生の言葉を聞いて一

斉に皆がざわざわしだした。


「転校生って女!?」


「いやいや、男でしょ♪*」


「可愛い子だろ~な!!」


「格好いい子に決まってるよ!!」


皆がざわついた瞬間に


「はいはい。黙れ~っ!!男だぞ~!!」


と先生が一言言う。


「やったぁ!!ほら男だったじゃん♪*」


「王子位のイケメンなら良いね*」


女子達中心で盛り上がる。


「ひょっとしたらあんたのドッペルゲンガーかもよ…?」


姫がケラッと笑って声をかけてきた。


「冗談よせって…。」


マジでそういうのは勘弁だから…。


「よしっ…じゃあ入れ~。」


先生が廊下に向かって声をかけた。


それと共に


―――ガラッ…


とドアが開いた。


「――――っ…!!」


さっきまでの盛り上がりが一気に消えた。

静まり返る教室に緊張が走る。


だって、皆が見てるのは…