「はよー…。」
「あっ…王子…」
皆が俺を見てざわざわと騒いでる。
なんだ?
俺に何か付いてる…?
「おい…王子さっきコンビニで俺の事無視っただろ!?」
こいつは俺の親友の柴田 大輔(だいすけ)。
だけど、今日は何だか様子がおかしい…。
「意味わかんねー!!」
「コンビニであったじゃんか!!」
「俺、大輔ん家の近くのコンビニ寄ってねーよ」
「え?でもあれは確かに王子だったぞ…?間近で見たし…うちの学校と同じ制服着てたし…」
目を真ん丸にして俺の方を見た。
「でも行ってないのか。じゃ、あれはドッペルゲンガーか?」
いや、それはないだろ!!
「う――ん…。」
一体どこの誰なんだろう…。
う…わかんね~!!
「大輔、じゃあこのクラスメートの騒ぎは…?」
「お前を見かけた奴らが騒いでんだ。何を言おうお前女子から人気だからな…」
あぁ…あのデタラメなランキングの事か!!
「う…ん?」
でもおかしい。
俺はあの狭い道しか通らないし、誰かに会う
としてもこの学校では姫にしか会わないはず…