今は12月…。寒い冬が続く…。
私は1人で廊下を歩いていた。
すると…
「あっ…!!姫~見てよ!!」
そう言って私に寄り添う彼女は私のクラスの
戸田 愛瑠(あいる)。素敵女子って感じかな…?
「何?愛瑠!?」
「バレンタインのチョコ貰う数が多い男子ランキングに王子が入ってるの…。」
私は愛瑠の指差す掲示物に目を通した。
すると…
「……そ…そんなっ!拓也先輩、堂々の1位!他の女の子にチョコ貰うなんて私は許しません!!」
もうお気づきかもしれないけど、
私、ピンフリ姫には好きな人がいる!
私の好きな彼は 松井 拓也(たくや)先輩。
私の一目惚れでもあるけど…本当は8ヶ月前、
車に引かれそうになった私を助けてくれた人
だと信じてる←勝手に思ってるだけだけど(笑)
「でも、何で王子が?1年のくせして3位?」
私がポカンとしていると愛瑠は
「え…?姫知らないの!?」
と私に驚きの顔を向ける。
いやいや、待ってくださいよ(笑)
「私、王子の事なら何でも知ってるよ!幼馴染みだし…」
私がそう言うと愛瑠はクスクスっと笑って
「そうじゃなくて、新聞部って毎年、凄い調査してランキング作ってるらしいよ(笑)」
と言って私の頭を撫でた。
「え…?この紙1枚に!?」
「そう。誰が誰にあげようとしてるか。昔、誰が何個チョコを貰ったか。部活の活躍。成績とか?」
「そ…そんなに!?」
すご…!!凄すぎる…!!
新聞部恐るべしっ!