「おっはよ~!!姫♪*」
「……う~ん…?おはよ!!」
「姫!?どしたの!?」
「いやぁ…何でもない。」
本当は何でもあるけど
昨日の事は愛瑠には言えないな。
話すとややこしくなってしまう…
「そっか!!それじゃ、今日は先輩の所行くぞ!」
「えええぇっ…!!」
私は愛瑠に腕を引っ張られた。
やっぱこの子強引…。
ーーーそしてやって来た【3‐5教室】
「拓也先輩~♪*」
元気な愛瑠の声が響き渡る。
拓也先輩が声に気付いてこっちに来る。
「おはよ!!愛瑠ちゃん。姫ちゃん。」
「おはよ~ございます!!」
私も思わず挨拶した。
拓也先輩はテニス部の先輩。
私と愛瑠の面倒をよく見てくれた優しくて格好
いいチョコをもらうランキング堂々1位の彼!!
「どうした!?何か聞きたいこととかあるの?」
拓也先輩はクスクスっと笑って私達の方をみた
「はい。聞きたいことがあるからここの教室に来たんですよ!!」
ニタァと笑う愛瑠。ま…マジかよ…。
何を言おう、愛瑠は人の恋に突っ込むのが
大好きな女の子なのだ(笑)
だから、私もある意味どさくさに紛れて
情報を聞き出せるというやつですね!