ーーー8ヶ月前のある日のこと


入学式の帰り道。


私服OKのこの花森中学校で一際目立つ存在。


私はダーレダ?


答えは…


「わぁ…あれはピンフリ姫の姫野梨音だぜ!?」


そのとうり。


私はピンクにフリフリ、リボンを

たくさん付けた、パーフェクト姫なのだ!!


ってそんな紹介は取り合えず終えて…


ーーー日が落ちた夜のこと


暗くて何も見えない、狭くて人通りが悪い、車が

よく通る…そんな条件の悪い道を歩いていた私。


すると…


―――キィー!!


大きな音をたてて私の方に車のライトが向いた


これは………ヤバい…引かれる!!

私は明るいライトに目を閉じた。


すると…


「姫っ!!」


と呼ぶ誰かの声が聞こえて…

凄い力で私の背中を押した。


私はどうやら助かったみたい…。


だけど…

姫と呼んでくれた彼は私が顔を見ないうちに

スタスタと行ってしまった…。


「あれ…一体誰だったんだろう。」