夜桜の倉庫にいた全員が目を丸くした。 圭一の目を除いて。 「なんでいきなり海?」 一人が聞いた。 「俺が行きたいから!!」 圭一の目は小さな子供のように輝いている。 確かに……海なんてここ数年全く行ってないな。 ちょっと行きたいかもしれない。 「青は行きたいよな!?」 うぇ!? いや、ちょうどいいけどさ! なぜここで私に!? えぇい!! 覚悟を決めろ!! 「……い……行きたい!!」