家に入ってまず一番最初に目に入ったのが、あの人の靴。


帰ってきてたのか……。


私の気分は一気に沈んだ。


そして、リビングに煙草を吸っているあの人がいた。


前よりも派手になってますねぇ……。


いかにもキャバ嬢って感じだし。


いや、キャバ嬢を否定しているわけではなくてですね。


この人、今年で何歳?


見た感じは若いけど、結構いってるような気するけどなぁ……。


化粧でごまかしてる部分もあるんだろうけど。


私のことを見つけて一番に出した言葉。


「なんだ、帰ってきたのか」


その言葉は、小さなトゲとなり私の心に刺さった。


本当に小さなトゲだけどね。


ってか、自分の家なんだから帰ってくるに決まってるでしょ。


普通、子供がこんな時間までなにしてんの!


じゃないの?


まぁ、うちは普通なんかじゃないもんね。