もういいや。 涙なんか出切ってしまえ。 私は、涙をこらえることをやめた。 圭一に思い切り抱きつく。 「圭一……ありがとう! あの時、捕まってよかった! あの時、助けてくれたのが圭一たちでよかった! 圭一たちに……夜桜に、出会えてよかった……!!」 圭一も、私の背中に手をまわして力を込めた。 絶対、今日のことは忘れられないだろう。 私が総長になった、この日を……。