あれから1週間ほど経ったが、あの女は来ていない。
念のため警戒しているが、そろそろゆるめてもいいかなぁとか思ってた頃。
「なんで……なんでアンタが夜桜に……圭一君の傍にいるのよっ!!」
やっぱきちゃいました。
ストーカーさん。
「なんでって……いたいから?」
正直に言う。
いたいからいる。
それ以外に理由が必要か?
「アンタが圭一君の傍にいるから、私と圭一君は結ばれないの!
アンタが邪魔なのよっ!」
このセリフと同じようなの……前にも聞いたような気がする。
しかし……今回はヤバいなぁ。
前回は金属バットだったけど……。
「明らかに銃刀法違反ですよね?」
刃渡り16センチ以上……だっけ?
まぁそのくらい。
それを過ぎるとなんでも銃刀法違反なわけだから……。
「これはカッターよ!
銃刀法違反なんかじゃない!!」
ダメだこの女。
何言っても無理だ。
カッターだろうがなんだろうが銃刀法違反なんですよー。
私でもわかるぞ。

