「私、今日その手紙の人に会ったよ」
私は、今日の夕飯は●●だよ的なノリで話す。
「「はぁ!?」」
二人同時に叫んだため、宿題をしていた鈴の肩が大きく跳ねた。
そして、筆箱から消しゴムを取り出しノートをこする。
驚いたのでビッてなったか。
「「どこで!?」」
二人ともハモりすぎだよ。
「んー。
ちょっとした公園で。
圭一と櫂の高校の制服だった。
金属バットで攻撃されたけど、返り討ちにしてやったぜ!」
私は他人事のように笑って拳を前に突き出す。
「「はぁ……」」
またハモった!!
ここまでくると……なんかすごいよね。
「怪我は?」
圭一が聞いてくる。
「ないよ!
金属バット蹴ったときに踵がジ~ンてなったけど、それ以外は大丈夫」
「お前も、いろいろとアレだよなぁ」
櫂は私の背中をペシペシ叩きながら聞いてくる。
なにがアレなんだ!
ついでに叩くな。

