「とりあえず……バット降ろせ!!」 私は女の手に握られている金属バットを蹴り落とした。 さすが金属。 踵が痛いです……。 女は私をキッと睨む。 「なんでこんな子が……!!」 バットを置いたまま、何処かへ走り去っていった。 「な……なんだったんですか……?」 私は、ただ呆然と立ちつくしていた。