「おりゃぁ!!」


「くらえっ!
消える魔球!!」


「消えてねぇしっ」


……結局、圭一が外に一人で出てしまい、皆でそれに続く形になった。


まぁ、皆楽しんでるからいいけどね。


「青っ!
くらえぇっ!」


その言葉とともに、私の頭に大量の雪が降ってきた。


「ふぇわ!
つめたっ!」


服の中に入ったし!


「こんのぉ~!」


逃げ回っている鈴を睨む。


「悔しかったら当ててみぶぇふ!」


鈴が言い終わる前に、櫂が鈴の顔に雪玉を当てた。


「あははっ。
ざまぁ!」


私は雪玉を3つほど作りながら笑う。


「油断大敵!」


後ろから、圭一の声とともに飛んできた雪玉。


それはみごとに私の頭に当たった。


雪が私の頭からパラパラと落ちる。










……敵は一人。