2階にあがってすぐ近くにあった空き教室に飛び込んだ。 「……はぁ」 圭一がひとつため息をつく。 「えっと……ごめんなさい」 なにを謝ればいいのかわからんが、とりあえず謝っておく。 「いや、大丈夫だ。 それより、何があった? あれ、愛弥だろ」 私は少しの間をおいた後、さっきのことを話した。