いつの間にか櫂と鈴はどこかに行ってしまっていた。 私はテーブルに置いてあった鏡を圭一に渡す。 「……なんじゃこりゃぁーー!!」 圭一が鏡をソファに投げつけた。 それを見て私はまた爆笑。 「誰がやった!?」 「れ、鈴と……櫂……プクク」 もう笑いすぎて圭一の顔をまともに見れない。 「あんの野郎!!」 駈け出した圭一に、『顔洗ってから行ったら?』と言いたかったのだが、これもまた笑いで舌が動かなかった。 油性だからとれるかわかんないけどね。