「あ、いや……えーとぉ……」
返答に困る。
この場合は仲間と言ってもいいのだろうか。
鈴にSOSの視線を送った。
「青は俺の友達ー!
皆仲良くしてやってくれよ。
こいつ寂しがり屋だからさ!」
鈴は私を抱き寄せて言う。
誰が寂しがり屋だ!
「おー!
仲良しー!」
所々から歓声が上がる。
これは……どういう状況ですか?
私はもともと人前に出ることは苦手なんだ!
「……逃げんなよ?」
手は鈴によってがっちり掴まれている。
こいつ……知っててわざとやってやがる!
「みお、あおちゃんと仲良くするよー!」
一人の女の子が私の腕にくっついてきた。
薬で髪が抜けてしまったのか、深く帽子をかぶっている。

