[改良版]小学生と暴走族【夜桜】




「あ、いや……えーとぉ……」


返答に困る。


この場合は仲間と言ってもいいのだろうか。


鈴にSOSの視線を送った。


「青は俺の友達ー!
皆仲良くしてやってくれよ。

こいつ寂しがり屋だからさ!」


鈴は私を抱き寄せて言う。


誰が寂しがり屋だ!


「おー!
仲良しー!」


所々から歓声が上がる。


これは……どういう状況ですか?


私はもともと人前に出ることは苦手なんだ!


「……逃げんなよ?」


手は鈴によってがっちり掴まれている。


こいつ……知っててわざとやってやがる!


「みお、あおちゃんと仲良くするよー!」


一人の女の子が私の腕にくっついてきた。


薬で髪が抜けてしまったのか、深く帽子をかぶっている。