[改良版]小学生と暴走族【夜桜】




あのまま兄ちゃんと同じ運命をたどるのかと思った。


本当、よかった……。


「俺も良かったよ。

けど……。

鈴は、まだ喧嘩に連れて行くべきじゃなかったのかもしれない」


圭一は静かに言った。


私は何も言えない。


確かに、結果的にはこうなってしまった。


それでも……。


「鈴だったら、“自分の不注意”で解決しちゃうんじゃないかな?

きっと、誰かを恨んだり責めたりすることなんかしない」


私は、ゆっくりと立ち上がった。


「やっぱり……青には敵わないな」


圭一がククッと笑った。


「当たり前でしょ。
私は青様だよ」


私もふざけて笑う。


とりあえず、圭一に病院の場所を聞いてお見舞いに行くことにした。


土産とか持ってないけどね!